カテゴリ:【参考書籍】( 6 )

まめとっこでは、 森のようちえん・子どもの成長や発達・保育や幼児教育・自然に寄り添う暮らしなどの書籍を、ようちえん・親子組の母、スタッフとで共有しています。

その中から、今日はこちらをご紹介。

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内容は、タイトルのままズバリ、0歳児から5歳児(年長児)までの子どものよくある行動と、その対応について。
「よくある行動」は、言い換えると、周りの大人が戸惑いがちな子どもの行動。
大人から見るとモヤモヤザワザワしがちな子どもの行動には、実は子どもの成長や発達上の仕組み・意味合いが隠れている。
この本は、子どもの「問題」行動をどう扱うか、ではなくて、成長や発達という視点から子どもの行動を読み解いてそれを支えるヒントを与えてくれるんです!

「わがまま!!」「弱い!!!」などとネガティブに捉えがちな行動にも、子どもの成長上の意味がある!!んですね。
そうしたら、見る目が変わるでしょう??


巻頭に、「子どもの行動をとらえるときに大事な3つのこと」が紹介されています。

1 子どもの一面ではなく、両面を見る
2 目に見える姿だけが真実ではない
3 子どもだけの問題とせず、まわりとのかかわりを考える


そして、目次。
46の行動について取り上げられているのですが、それを適当に抜粋して紹介しますね。
これを読むだけで、ハッとしたりするかも。「あ、問題行動じゃないのね?!」って。


0歳児 人間の基礎が育つ
・一日中泣いていて、どう泣きやませればいいか、わかりません
・ハイハイができるようになったら、何でもさわって舐めまわします

1歳児 人間としての第一歩を踏み出す
・食べ物をグチャグチャにしたり、食べずに遊んでばかりで困ります
・自分の思うとおりにならないと、ものを投げたり、奇声を発するので、困ってしまいます
・何をするにもイヤイヤでどう接したらいいのか
・ 毎日イタズラばかりで、ほとほと困っています
*コラム 自己主張とわがままの違い

2歳児 頑固なまでに自己主張するようになる
・いつもと違う道を通ると、駄々をこねてなかなか進みません
・おもちゃをひとり占めして、お友達に貸そうとしません
・すぐ抱っこ抱っこと、甘ったれで困ります
・おもちゃを取られても取り返せなくて、じれったいんです
・虫や生き物に乱暴するので、今後が心配です
*コラム 「怒る」と「叱る」は違います

3歳児 なんでも一番!自信家
・何で順番が待てないの?!
・公園に行くたびに、お友達とけんかになってしまいます
・すぐにものを壊してしまうんです
・寝る時に性器いじりをするようになりました。どうしていいか、わかりません

4歳児 自分を振り返りはじめる
・とにかくすぐ泣くので、強く叱ることもできません
・いつでもヒーローになりきっている息子が心配です
・遊んでいると、どんどんおもちゃを散らかして、片づけをしません
・何でも親に頼ってばかり。このままで大丈夫?
・家では、よくしゃべるのに、園では、しゃべらないみたいで…
・ちょっとしたことで、ふてくされるのが面倒

5歳児 我慢する力が育つ
・最近、ウソをつくようになりました。どうしたら、やめさせられますか?
・お手伝いをすると、ご褒美を欲しがります
・最近、言葉遣いが悪くて困っています。いちいち言い直す必要がありますか?
・おとなしすぎて、自分を出せていないようで心配です
・幼稚園でボス的な存在で、仲間外れになっているみたいで…



… 自分の子どもについても、「そうそう、そんなところある!」「あった!」と 頷く項目が盛りだくさん。

共同保育という視点に立ってみると、 我が子だけでなく、園のあの子やこの子の姿も思い浮かんだりします。
あの子やこの子の成長を理解したり、どう支えてあげたらいいかを考えるのにもとても役に立つなと思いました。

まめとっこのテキストにしてもいいくらい!
…言い過ぎですかね😁


でも、そんな気になるくらい、いい本です!
お父さんお母さん、そして子どもや保育に携わる大人のみなさんへ。
この本を読むと、きっと心が軽くなって、そして子どもとの関係がもっといいものになると思います♪


(文:代表ちほっち こと 石井千穂)


広島市安佐南区・西区の森で活動中!
「お母さんである私」を大切に思えるようになる共同保育型ようちえん

森のようちえん まめとっこ

★2018年度 イベント情報★
●2/25(月)・3/4(月)親子組さやまめ体験説明会
 2019年度1学期入会を検討されている方対象の体験イベント
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 ※2016年度生まれのお子さんが入会できるラストチャンスです
 
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by mametokko | 2019-01-24 10:00 | 【参考書籍】 | Trackback | Comments(0)
まめとっこ代表のちほっちがボランティアスタッフ・親子組会員として関わった「自然育児 森のわらべ多治見園」のブログに

「初めての当番」

という題名の記事がありました。
今まさに!!まめとっこのそらまめ(ようちえん)も、新入園児のお母さん&お父さんが「初めての当番」を経験しているところです。

私も1年前のこの頃に丁度当番デビューして、それから1年間当番をしてきたけれど、初日と変わらず今も毎日迷うことばかり。子ども達の育ちはとてもゆっくりで、答えを急いでも見えないことがいっぱいで。
そんな迷うことばかりの当番。勉強になるブログを発見したので。
許可をいただき転載させていただきます。



ブログココカラ
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『初めての当番』

はーたの通う森のようちえんでは、お母さんが毎月数回、当番で保育に参加します。
とは言っても、年少の子の場合は、まずお母さんのいないようちえんに慣れる事が大事なので、通常ならば5月の半ばまでは、ようちえんの保育当番にはなりません。
なので、今回は完全なるイレギュラー。

プレようちえんに参加した事があるとは言え、いきなり当番なんて!(>_<)きぇー

…で、見事に、子どもたちのケンカひとつでアワアワ(笑)。
ケンカの最中、ふと周りを見ると、周りのスタッフ&当番のおひさま(園児の母)は、絶妙な距離に遠のいて、ケンカを見守っていました。
重大な怪我に発展しないかを、ただ静かに見守っているのです。ケンカの合間、『ちょっと足元崖だから、移動しようか』『顔は無しよ』と、静かに声を掛ける事はありますが、ケンカそれ自体を止める事はしませんでした。
結局、10分少々、木の棒の引っ張り合いが続き、片方が誇らし気に棒を手にして去って行きました。負けた方は、少しの間、じっと一点を睨み…すぐに違う遊びを見つけ、『アレやろー!』と私の手を引っ張って行きました。

ちゃんと最後までぶつけ合うって大事だなぁ、と思いました。やり切ったから、お互いに全く後を引かない。子どもながらに納得し合ってるのが、よく分かりました。

はーたが仲裁に何度か入っていて、今回は完全に無視されてましたけど(笑)、きっと、もうちょっとお姉さんになったら、それなりの効き目を発揮するのだろうと言うことも感じました。
その時は、大人が仲裁に入るよりも、きっと何倍もの意味を持つことでしょう。

3歳でも、これだけ子どもたちはお互いに影響し合い、育ち合っていくんだなぁ…なんて、たった数時間で母は物凄い勉強になったのでした。
初回は完全にやられましたが、回数重ねて母も素敵なおひさまになるため頑張ります!




ココマデ
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子どもたちのケンカや意地悪を見ると、つい止めたい気持ちでいっぱいになります。私に至っては「見守るのだ!!」と一大決心をして何とか必要以上の口出しはせずにいるのがやっと。それでも負けてしまう子どもの気持ちを考えると、やはり守るべきでは、とか、止めるべきでは、とか…考えてしまいます。

それでも子どもは子ども同士で影響しあい、育ちあっている…。なるほど。
大人が日々話し合い、丁寧に丁寧にと気を配り、考えて悩んでいる間も。子ども同士育ちあってる。

私はその育ちを見ようとする余り、大人のするべきことをしようと考える余り、子どもが子どもと関わるだけで、ちゃんと育ちあっていることから遠退いていました…。

喧嘩をして負けて

意地悪をされて泣いて

走って負けて登って負けて

「勝つ」ことを経験することのなかった息子、年少の頃のO。

今年、年中になったOは、新しく仲間になった年少の子たちに対してちょっと偉そうにお兄ちゃん面です。体格の小さなOは年少さんと背丈も全然変わらないのに、まだまだ負けて泣くこともいっぱいなのに。年下の仲間が増えて、年上になった、育った自分を自覚してて、こんなにも得意そう。それは、Oが年少を経験したから…。

ならばその経験を生かして、年下の友達には優しく接してほしいものだと親は願うのだけど、そう簡単にもいきませんf^_^;

更に育ち合うのだから見つめる、それだけでなく、その子その子の性格やとらえかた、ケンカ意地悪の性質をしっかりと見つめて大人が止めに入ることも必要な時だってある。大人も頑張っても正解ばかりを選択していけない毎日…。

う~ん。やっぱり考え事は尽きないなぁ。
修行だなぁ。

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そんな大人をよそに、
遊んで、遊んで、遊んで、楽しくてたまらん子どもたち♪

(文・写真:園児母 ゆずぽん)
by mametokko | 2014-05-10 02:12 | 【参考書籍】 | Trackback | Comments(0)

深夜の読書

まめとっこでは、みんなが出し合っているようちえんの月謝・親子組の学期会費の一部を、
母さんたちと保育協力者の学びのために充てています。
その学びの用途のひとつが、まめとっこ文庫です。

一学期間に数回、担当の保育協力者ノーリーの愛車の荷台でまめとっこ文庫がオープン!
森のようちえん、自主保育、自然育児、自然療法、野草など自然の恵みを生かした暮らし、
森のようちえんにつながる価値観・生き方のヒントになる本までさまざま用意してあります。

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これは、今私が借りてる本。
児童精神科医 佐々木正美さんの「子どもへのまなざし」シリーズ3巻のうち、
2番めの「続 子どもへのまなざし」です。

ただいま夜中の2時23分。
ぷーんと蚊の飛ぶ音がして目が覚めて、退治するために電気をつけたけど姿が見えず。
再び近づいてくるのを待ちながらの深夜の読書ちう(^^ゞ

ページをめくるたびにハッと気づかされることがあったり、
まめとっこでやっていること・やろうとしていることへの確信が深まって、
蚊も近寄ってこなければ睡魔もこない(笑)

せっかくなのでちょっとおすそわけ。

*****
 子どもを集団で保育するときに、本当にうまい保育とはどういうことか、みなさんに、そういうことも考えていただきたいと思います。子どもたちがみんなばらばらで、まとまりがなくて始末がつかないというのは一番下手な保育ですね。子どもたちがなんとなく集まって、なにかをしているだけでも十分ではないのですね。では、みんなが先生や保母さんのいうことをきちんと聞いて、まとまっているようにみえるのがいいかというと、それも、それほど上手な保育ではないのです。(中略)
 一番上手な保育というのは、子どもたちがおたがいに気の合った仲間をみつけて、自分たちで相談し合って、おたがいにルールをつくり、あるいは新しい遊びを発見して、コミュニケーションし合いながら、行動するのがいいのです。子どもたちが自分たちで考えて、だけど一人ではなくて、何人かで生き生き活動している。あっちに、ああいうかたまり、こっちに、こういうかたまりがあるという感じで行動できているのが、本当の意味で、ともに育っていることなんです。(後略)
*****

まめとっこのそらまめ(ようちえん児)さんたちの、仲間とともに次々遊びを発見して
深めていく姿が目に浮かんで、まめとっこの保育は間違いない!と深夜に鼻息荒くしてます003.gif
少人数で、子どもたち同士 一人ひとりの個性が生かされながらも調和して遊び、
協調性も思いやりも調整力も確実に育っている現在のそらまめさんたち、
本当に素晴らしい育ちの姿を見せてくれていて日々感動。
少人数でも、ちゃんと大事なことは育ってる。
それは、親もまめとっこの保育にしっかり関わっていることで、
ようちえんでの生活と家庭での子育てが確実につながっているから。

ここに仲間が増えると、さらに子どもの世界、まめとっこの保育がますます深まって
充実していくこと間違いなし!!!

まめとっこには、野外保育経験豊富な保育協力者、ハートがあったかく
子どもの心を何より大切に愛情たっぷりに子どもに寄り添って「信じる・待つ・見守る」
保育をしてくれる保育協力者と親がいます。
途中入園、できます。
ぜひ体験入園(1000円で3回まで)にいらしてください!!!

(文・写真:ちほっち)
by mametokko | 2013-08-18 02:20 | 【参考書籍】 | Trackback | Comments(0)
まめとっこでは、みんなで出し合っている月謝や会費から、森のようちえん・自然育児・自然に寄り添った生き方や暮らし方につうじるテーマの図書を少しずつ買い揃えています。

来週火曜日はまめとっこ文庫の日!
今年度から別々に活動しているそらまめ(ようちえん)とさやまめ(親子組)が合同で活動するこの日、まめとっこのお母さんたちで共有したい本や雑誌を集めた移動図書館がオープンするのです。

その準備のため、まめとっこ文庫に入れる私物の本を家中から集めて、久々に読書タイム。

今読み始めてるのが「子どもの心のコーチング ~一人で考え、一人でできる子の育て方~」菅原裕子、PHP文庫、2007年。
これ、実は旦那さまが買ってきた本だけど、森のようちえんの精神にズドンとストライク!!なんですよ~。
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目次を読むだけでも、「これは!」というキーワードがたくさんあるので、ちょっとだけ抜き出してご紹介します。

***
はじめに

第1章 親の役割は何?
 1 ハートフルコミュニケーションで目指すのは子どもの自立
 2 親の役割は子どもを思いのままに動かすこと?
 8 ヘルプは親の自己満足、子どもの人生を横取りする行為

第2章 子どもに教えたい3つの力
◆愛すること
 13 愛だけが自己肯定感(自分が好きという感覚)を育てる
 14 「あなたのために」は子どもには愛とは伝わらない
 18 「甘えを受け入れる」と「甘やかす」は違う
◆責任
 20 原因と結果から子どもは学んでいく
◆人の役に立つ喜び
 26 ほめ言葉は子どもを支配する。ほめて育てるのは危険
 27 親は叱っているのではなく、自分の都合で怒っている

第3章 子どもを幸せにするしつけ
 31 叱ることがしつけではない
 32 怒りの自動スイッチをリセットすることから始めよう
 39 ダメなことは言えばいうほどダメになる

第4章 心を結ぶ聴き方・伝え方
 53 子どもを責める「あなたメッセージ」
 54 親の気持ちを伝える「私メッセージ」

第5章 親の幸せは自分でつくる
◆子どもからの自立
 57 子どもを自己実現の道具にしないで
 58 子どもは完璧な親を求めてはいない
◆親からの自立
 63 親は変わらない。自分を変えよう
 66 親だって乗り越えられる。親の強さを信じよう

おわりに―「ひび割れ壺」の物語
by mametokko | 2013-06-01 22:09 | 【参考書籍】 | Trackback | Comments(0)
私たちの子育ての目標は、子どもたちに 幸せに豊かに人生を歩んでいってもらうこと。
そのために悩んだり試行錯誤したりしながら子育てしたり、親育ちしたり。

そんな私たちにたくさんの学びや気づきを与えてくださる、篠秀夫さんのブログを紹介します。

ブログ「森へ行こう~心とからだと子育てと」
http://plaza.rakuten.co.jp/moriheikou/


ほとんど毎日更新されている篠さんのブログで、ここ1週間ほど「7才までの人間教育」というテーマの発信が続いています。
森のようちえんや自然育児を志している方、気になっている方、必読ですよ~!

以下、初回の文章を転載します。
その2以降もぜひぜひ読んでみてくださいね。
この話題以外の記事や篠さんのメモ的な文章も、感じることが多いです!


*****以下、転載*****

今日から話題を変えさせて頂きます。 しばらくこのテーマを扱っていきますから、ど んどんご質問やご意見をお寄せ下さい。

特に、自然育児を目指している人や、森や自然 の中での子育てを目指している人や、そのよう な子育てを実践している人からの質問やご意見 は大歓迎です。

子どもたちを自然との関わりの中で育てること は、「人類の未来」にもつながるほど非常に重 要なことなのですが、でも、そのような価値観 はどんどん失われてきています。

また、そのような子育てを目指していたり、実 践している人たちでも、その多くが「感覚的な 直感」に基づくものばかりなので、胸を張って 「自分たちがやっていることの意味と価値」を 周囲に伝えることが出来ていません。

また、実際に「森や自然の中でどのように子育 てしたらいいのか」ということも分かりません 。そのため、森や自然の中に連れて行って、大 人が関わらないようにして、ただ放任している だけのグループもあります。

でも、それでは単なる「野生児」になるばかり です。

講演やワークショップなどお呼び頂ければどこ にでも行きます。お気軽にお問い合わせ下さい 。

*********************

人類は生命誕生以来35億年以上もかけて、現 在私たちが持っている「心」と、「からだ」と 、「意識」と、「知性」を手に入れました。

そしてその進化と発達は、全て自然の中で、自 然と共に生きている時に起きています。決して 文明社会の中で起きたことではありません。そ うでなければ文明社会そのものが生まれるわけ がないからです。

むしろ、人類は文明社会の中では退化を始めて いるのかも知れません。

現代人は機械や社会に依存した生活をしていま す。そのため、機械や社会から切り離されたら ほとんど何にも出来ません。

獲物を捕ることも、それを解体し調理すること も、食べられる野草を見つけ、調理することも 出来ません。

また、自然の中で身を守り、自然の中で暮らす 能力もありません。

現代人の能力の多くは、言われた仕事をやり、 機械を操作するためのものです。

そのため、自分の頭で考える能力が低下してい ます。 自分の感覚で感じ、自分の意思と責任で行動す る能力も低下しています。

また、「共に生きる」とか「助け合う」能力も 低下しています。

私たちはテレビで「自然と共に生きている人」 を見ると、野蛮だ、無知だといって笑ったり馬 鹿にしたりしますが、実際には私たちが彼らよ り優れていることはあまりありません。

彼らは神や精霊を信じています。現代人はあま り信じていません。では、信じていない方が優 れているのでしょうか。

彼らは機械を作ることも、ロケットを飛ばすこ とも出来ません。でも、森の中で生きて行く智 恵は持っています。

それに、現代人だってそのほとんどの人が機械 を使うことは出来ても、その機械を作ったり、 ロケットを飛ばすことなど出来ません。

そういうことが出来るのはほんの一部の人だけ です。それに、そのような人たちでも、便利な 機械がなければ機械を作ることが出来ません。 森の中では機械もロケットも作ることが出来な いのです。

現代人はタブレット型のコンピュータを使いこ なしている幼稚園児のようなものです。

幼稚園児がi-padを使いこ なしていても、その幼稚園児の 能力が進化したわけではありま せん。逆に、幼稚園児でも使い こなせるように機械の方が進化 しただけです。

そこを勘違いしてはいけないのです。

それは、レンジでチンするだけで美味しいお料 理が作れるようになったのと同じです。 決して、お料理の腕が上がったわけではありま せん。むしろ、そのようなものを使うことでお 料理の腕は低下しているのです。

人間は機械の発達と共に、人間本来の能力は低 下しているのです。 現代人がどんなにすごいことが出来ても、それ は機械のおかげであって、人間としての能力が 上がったわけではありません。

その機械の進歩は人類の何千年にわたる発見の 積み重ねのおかげです。過去の人間のおかげで 私たちは便利な機械を創り出すことが出来てい るわけです。

ですから、その伝承されてきたことを受け継ぐ ことが出来なければ、その人の能力は10万年 前の人よりも確実に低いことになります。なぜ なら人間は、毎回「何も知らない状態」で生ま れてくるからです。

だから、幼稚園児でも使いこなせるi-pad のような便利な機械に依存してばかりいると、 幼稚園児以上の能力が育たなくなってしまうの です。

そしてそのように育った人たちは、便利ではな い機械や対象と関わる能力が育たなくなってし まうため、子育ても困難になります。さ

子どもは10万年以上も前と同じ状態で生まれ て来ます。現代に生まれてくる子どもだからと いって、取り扱いが簡単な「現代仕様」で生ま れてくるわけではありません。

それはつまり、最新式でものすごく便利な機械 ばかり使っている人の所に、いきなり、マニュ アルで操作しなければ動かない、電気仕掛けで もない旧式の機械がやってくるようなものです 。

しかも、取扱説明書も付いていません。

そのため、その取り扱いが分からないお母さん やお父さんたちは困惑し、テレビやゲームや様 々なおもちゃや、様々な便利な社会システムに 子どもを預けようとします。

もしくは、犬や猫を調教するように調教的な方 法で子育てをしようとします。

でも、10万年前に生まれた子どもも、現代に 生まれた子どもも同じ状態で生まれてくるのな ら、子どもたちの育ちに必要なものも、基本的 には10万年前と同じはずなんです。

それは簡単に言うと、

お母さんとの触れ合いや、お母さんや周囲の人 間からの愛情、 そのような人たちとの多様な場での人間的な関 わり合い、 しっかりとした言葉を学ぶこと、 様々な伝承を受け継ぐこと、 考えたり、感じたり、工夫したり、作ったりす ることを学ぶこと、 自然などとの関わり方を学ぶこと、 仲間との関わり方を学ぶことなどです。

10万年前の人類がこのようなものを子どもた ちに伝えていたからこそ、今現在の私たちの文 化や文明があるのです。

そしてそのようなことをしっかりと学ばなけれ ばならないのが、「7才まで」という時期なの です。7才までの子どもの感性は10万年前の 人類の感性と同じだからです。

この時期に、学ぶべきことを学んでいないと、 機械の奴隷になるばかりで、未来へと人類をつ なげることが出来る一人前の大人に育つことが 出来なくなってしまうのです。
by mametokko | 2013-01-24 01:11 | 【参考書籍】 | Trackback | Comments(0)

参考書籍

♪ 森のようちえん関係者のバイブル

センス・オブ・ワンダー

レイチェル・L. カーソン / 新潮社

以下引用…

「もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目をみはる感性」を授けてほしいとたのむでしょう。この感性は、やがて大人になるとやってくる怠慢と幻滅、わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです。 」

「わたしは、子どもにとっても、どのようにして子どもを教育すべきか頭をなやませている親にとっても、「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない と固く信じています。子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生み出す種子だとしたら、さまざまな情緒やゆたかな感性は、この種子をはぐくむ肥沃な土壌です。幼い子ども時代は、この土壌を耕すときです。」



♪ 森のようちえんの入門書としてオススメ!

森のようちえん: 自然のなかで子育てを

今村 光章 / 解放出版社




♪ 森のようちえんで紡がれる 詩のような写真集

森のようちえんのうた♪ ~八ヶ岳の森に育つ子どもたちの記憶~

(財)キープ協会 / 毎日新聞社




♪ 野外自主保育のパイオニア

土の匂いの子

相川 明子 / コモンズ


土の子育て

青空保育なかよし会 / コモンズ


泥んこで風とあそび街を歩く―屋根のない「つくしんぼ」保育の日々

福永 雪子 / 教育史料出版会




♪ 海外の森のようちえんが知れる本

森の幼稚園―シュテルンバルトがくれたすてきなお話

今泉 みね子 / 合同出版


さあ森のようちえんへ―小鳥も虫も枯れ枝もみんな友だち

石亀 泰郎 / ぱるす出版


by mametokko | 2012-04-04 04:45 | 【参考書籍】 | Trackback | Comments(0)

広島市安佐南区・西区の森や畑がまるごと園舎!「お母さんである私」を大切に思えるようになる共同保育の森のようちえん。子どもも大人も仲間とともに自然のなかで遊び学び自分を生きる。ようちえん/親子組/おさんぽ会展開中!森の子育ち・親育ちのエッセンスをお届けします。


by mametokko