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9/7 野外料理で身につけてほしいことは

朝の会で一人ひとりの名前が呼ばれると、山に響き渡る大きな声でお返事大会です^^
ウキウキしているのが伝わってきました。
なんてったって、今日は2学期初めての野外料理ですから!!
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代表ちほっちと手順の確認をして、それぞれ持ってきた材料を出し合ったのち、やってみたい仕事にとりかかります。
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野菜を切る、米を研ぐ、枝や葉っぱを取りに行く、薪を割ったり切ったりする、火をつけて育てる、火加減や食材の煮え具合をみる、味を見る、、、
いろんなお仕事がありますが、やってみたいかどうかだけではなく、道具や場所が空いているか、自分が(能力的に)できるかどうか、助け合わなくてはいけない仕事か、子ども達は良く見て判断をして、それぞれの持ち場で仕事についているように見えました。
1学期もそうだったけど、うまくバラけていて、道具や仕事の取り合いが起きないんだよなぁ。


年中わかばのRN君は今日はしいたけを持ってきたようです。
軸を包丁で切ろうとしたけど取りきれず、不安定な形ながらも切り終えました。
奥はわかばのTちゃん。じゃがいもを皮付きのまま自分で半分に切って伏せた後、ピーラーで器用に皮をむき一口大に切りました。そのようにしてお家でもお料理しているんですって005.gif
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RN君、野菜のカットが終わると、のこぎりナイフで木の枝を切っているUちゃん(年少つぼみ)のサポートをしました。「RN君が足で押さえておくよ」って言ってました。
アニキ♡
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これまた器用にのこぎりナイフで枝を切ったTちゃんを、ずっとそばで見ていたつぼみのNちゃん。
Tちゃんの手つきや、枝を回転させて切れ目の延長線を捉えようと工夫していたのを同じようにやってみます。
まぁよく見ていること!言葉で教え教わるのではなく、見よう見まねで伝承されていく。職人の世界のようです。
Nちゃん、体の安定のさせ方、力の入れ方、年中さんと同じようにはいきません。
それでも黙々と手で折れるところまでやり切り、満足げに去って行きました。写真がないのが残念です。


かまど班の状況。
男子チームと女子チームに分かれていました。
男子チームはいつものようにわかばのKTがリードしています。
それぞれ、試行錯誤をしながら火をつけました。
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米研ぎ班の状況。
Tちゃんと息子のKN(年中わかば)。お米がこぼれがちなのはよく分かっているので慎重にとぎ汁を捨てようとしています。
KNは慎重さを要する仕事がけっこう好きです。そして慎重になりすぎて水を捨てないという暴挙にでました。
思わず家にいるときと同じ感覚で、激しく突っ込みそうになりました。もとい、突っ込みました。我が子にはついつい言ってしまう・・・。
二人に「どうやったらお米をこぼさず洗えるかね~」と声をかけ、手つきについてもちょっとヒントを与えました。
後は本当に体で覚えるしかないですよね。米と、飯ごうと、水と、対話するように一生懸命水を捨てていました。
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でもその直後、教えすぎちゃったかな?自分で体験して考える、というプロセスをもう少し長く取るべきだったかな?
と考えちゃいました。
どうかな、どうかな・・・ぐるぐるぐるぐる。


まめとっこの活動の柱は「おさんぽ」であり「自由遊び」なので、偶然性で発展し誰も予想しなかった面白い結果になることもよくあります。
もちろん子ども側に目的があることはあってもそれが大人側に見えていないこともあり、故に「だまって」いられるのですが。

野外料理のように、「米を炊いて味噌汁を作る」というわかりやすい目的と手順がある場合、やる仕事も多いのでついつい口を出したくなる場面があります。
それは「もっと上手に、無駄なく、早く」という私の価値観からくるものなのですよね。
当番に入ると、そこにぶち当たることが多いです。


ここはお料理教室でもなければ自然体験教室でもありません。
「野外料理」は手段であって目的ではない。
身につけてほしいのは料理の仕方だけではなく、むしろ自主性や好奇心です。
だから自由遊びの時と同じように、必要とされるまで大人は存在をなるべく消して、子どもが自分で感じたり、集中する時間を作りたい。
改めてそう思いました。

いや、本音を言えば、今はマッチを擦るのも怖がる息子が、まめとっこを卒園するくらいまでには一通り火おこしができるようになって欲しいなぁとか、大学生くらいになった時には上手く肉を焼けるBBQ男子になってくれたら素敵だなぁとは思いますよ012.gif
でも、だからその為に知識や技術を覚えさせる、というのは表面的な教育であって。
それは「生きる根っこを育てたい」という、まめとっこがやろうとしている関わり方ではないんだよな~。

敢えて失敗をさせることも大事。
だけど、不要に心を折らせず、「あとちょっと」のところに子ども自身が「自分で」到達できることも大事。
当番として微妙なさじ加減だけど、だからこそ大人としての成長もあるんだよなぁ。

そんなことをぐるぐると考えていると、火が付いたはずの男子かまどの火が、消えておるではないですか!
「どうした?」とKTの母チエにきくと、「わざわざ火を消した人がおるんよ!」とちょっとイラッとしながら焚き付け用の枝を取りに行きました。
どんなことにも、誰に対しても寛容で、保育に関して母親全員の尊敬を集めるチエがムッとしているということは・・・原因は息子くん??

なんとKT。せっかく火が付いたのに、マッチがもう一度擦りたくて、育てた火を薪でたたいて消してしまったそうです003.gif003.gif


色々ありましたが、お昼の鐘がなる頃にはご飯も蒸らしあがり、味噌汁もできました。
大好きな「味見」のお仕事です。
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今日は代表のちほっちが、面白い野菜を持ってきたんです。
これ、なんだかわかりますか?
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「そうめんうり」(地方によって、そうめんかぼちゃ、糸瓜かぼちゃなどという)だそうです。
ゆでると薄いオレンジ色の瓜のワタの部分が繊維状にほぐれます。なますにすることが多いでしょうか。
シャキシャキ感を残すために、他の野菜に火が通ってから入れました。

「そうめんうりはいらんかね~」とそうめんうり売りのお母さん。
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なぜか一杯目はうわずみだけをすくっていく、離乳食初期のような食べ方が流行中。
二杯目はみんな、ガッツリ具をさらっていきましたけどね。
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今日も美味しく頂きました。
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(文、写真: 年中わかば母 あい)



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by mametokko | 2016-09-12 07:00 | *そらまめ(ようちえん)日誌 | Trackback | Comments(0)

広島市安佐南区大塚・伴地区の森や菜園で活動中!「お母さんである私」を大切に思えるようになる共同保育の森のようちえん&認可外保育施設。子どもも大人も仲間とともに自然のなかで遊び学び自分を生きる。ようちえん/親子組/おさんぽ会などなど展開中!森の子育ち・親育ちのエッセンスをお届けします。


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